境界を無防備にする、ちいさな梅の花

とある日、お天気に誘われ、越生梅林の梅まつりへ出かけました。
会場に近づくにつれ、ふわっと感じる梅の香り

白や薄紅、濃いピンクの梅の花がいちめんに咲き誇り、見た目も華やかです。
品種ごとに花の形や色合いが違うので、とても興味深いけれど、聞いたことがあるのは、「南高梅」のみ・・。

広場には屋台があり、かっぽう着姿の女性たちがお蕎麦やうどん、おでんを販売。
おでん鍋や湯呑、ビニールのテーブルクロスにいたるまで、愛おしい昭和の香りが溢れていました。

昔ながらの温かい接客も、なんだかとても、懐かしい気持ちになりました。
梅の木の下でお蕎麦を待つ人たちも、急かすことなく、ゆったりと花を見上げて待っています。

越生町のマスコットキャラクター「うめりん」

シートを広げてのんびりお昼寝をする人、屋台で焼きそばやおでんを楽しむ人、
皆思い思いに春のひとときを楽しんでいました。

小さなステージでは、力強い太鼓の演奏が響き渡ります。
そして、梅の木の間を小さくても力強く走るミニSL
子どもたちだけでなく、お父さんやお母さんまで一緒になって楽しんでいる様子が微笑ましかったです。

お土産コーナーでは、ほし梅梅ジュース、「うめりん」のキーホルダーをお買い上げ。
春の陽気に包まれながら、美しい梅を愛で、「梅づくし」の一日。
そして、うれしかったのは、いろんな人の笑顔がみれたこと・・・。

皆が梅の木を眺め「きれいだな・・」と、心の底から、安心して呟いている。
他人同士の心理的境界を、小さな梅の花が、美しく無防備にしてしまう。
梅まつり、おすすめです!

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